英霊たちへの感謝 『太平洋戦争 最後の証言』

2016/06/30

現在、7月10日投票の参議院選挙の活動が真っ盛りです。こういう時期だからこそ、先の大戦(大東亜戦争)で日本のために戦った英霊たちに心から感謝したいものです。

そこで今回ご紹介するのが、門田隆将『太平洋戦争 最後の証言』(角川文庫)です。

本作は、第一部 零戦・特攻編、第二部 陸軍玉砕編、第三部 大和沈没編と3部作になっており、どれも涙無くしては読めない内容になっています。今回ご紹介するのは、第一部です。

たとえば、

・(「角田」とは戦闘機のパイロット)果たして角田が撃たれた時に感じた嬉しさというのは、何だったのだろうか。それは国のために“役に立てる”という感情だったのだろうか。「軍人ですからね。自分の任務が達成できて、輸送船は助かるし、国のために役に立った、という気持ちだったと思います」・・・(中略)・・・「特攻隊員たちは高度三千メートル、四千メートル上空から突っ込んでいきます。・・・(中略)・・・よし、これでぶつかるという何秒か前には、やっぱり嬉しさで胸がいっぱいになったんじゃないかと思うんです。ですから、特攻で死んでいった仲間に対して、可哀想だとか、そういう気持ちはありますが、その時は、彼らは恐らく胸膨らまして逝ったなあ、とも思うんですよ」

・「私も、進んで(特攻に)志願しました。死にたくないとは思いませんでした。もう、とっくに覚悟してますからね。天皇陛下のため、とよく言われるけど、実際には、やっぱり“家族”かな。当時はまだ独身だから、家族とか、彼女とか、そういうもののために、われわれがやればいくらかいいだろうと、そういう思いで志願するんでね。・・・

などなど、祖国・日本を護るために散っていった先人たちの思いが綴られています。あとに残された私たちも、こうした先人たちの思いに報えるよう立派な国にしていきたいと思います。


太平洋戦争 最後の証言 第一部 零戦・特攻編 (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店

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