道を拓く 『運は創るもの』

2016/08/12

人生で色々なハンディキャップを抱えて、世を恨みたくなる人もいますが、逆に、逆境をバネにして世に立つ人もいます。できれば後者のようになりたいものですが、それには、古今東西の自伝・伝記を読み込むのが近道です。

今回ご紹介するのが、似鳥昭雄『運は創るもの』(日本経済新聞出版社)です。

著者は、家具・インテリア・生活雑貨量販店の「ニトリ」創業者です。幼少時は、親からの虐待に耐えながら、それをバネにしてニトリを大きくさせています。

たとえば、

・劣等性だった私がなぜ成功できたのか。今回の履歴書では半生を振り返り、熊坂先生(小学校時代の恩師)の疑問に答えていきたい。今も飲み過ぎるし、遊び好き。だらしない性格も変わっていない。逆に何もできないから、色々な人の力を借りながら成功できたと思う。家内からは「あなたは人が普通にできることはできないけど、人がやらないことはやるわね」とからかわれる。

・父は余り成績のことは言わなかった。「お前は頭の悪い人間が結婚して生まれた子だ。だから勉強できないのは当たり前だ」というのが理由だ。もっとも後がある。「だから人より努力するか。人のやらないことをやるかだ」

・サラリーマン時代の私がダメだったのは、ロマンビジョンがなかったからだ。やることもないので、学生時代に興じたスマートボール、ビリヤードはもちろんのこと、映画館に行ったり、パチンコ屋に入り浸ったり、時間を潰すのが大変だった。

などなど、一見不利な状況でも、反省しながら教訓にしています。

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