先人に学ぶ自尊心 『歴史が教えてくれる日本人の生き方』

2016/10/07

日本の偉人・先人たちに学ぶことは、自分の自尊心を向上させる上で必須です。実際、自尊心が高い人は、うつ病になりにくいという先行研究が報告されています。

 

そこで、今回ご紹介するのが、白駒妃登美『歴史が教えてくれる日本人の生き方』(育鵬社)です。

 

本書では、日本有数の歴女である著者が、日本各地の偉人たちを、分かりやすく、丁寧に解説してくれます。

 

たとえば、

 

・千葉県に木更津といる場所がありますが、私はこの木更津という地名が大好きです。この地名の由来となったのが、日本武尊とその妻・弟橘媛(おとたちばなのひめ)の物語です。・・・(中略)・・・妻の尊い犠牲のもとに生かされた日本武尊は、妻への思いがなかなか消え去りませんでした。気がいまだに去らずということから「キサラヅ」という地名ができました。

 

・博多や太宰府に潜伏している間に、空海はいろいろな場所に出没したため、九州各地にも空海の伝説がたくさん残っています。筑後川流域の大川に残る伝説も、その時のものです。・・・(中略)・・・この伝説は、空海が奇跡を起こしたという話だけを伝えているのではありません。それよりもむしろ、強運の秘訣を教える伝説として捉えたほうがいいのではないかと、私は考えています。

 

などなど、偉人伝だけではなく、日本の各地と結びつけながら、「そうだったのか!!」というトリビア史実が満載の内容になっています。

 

時に歴史に学んで、日本の先人たちに感謝の思いを手向けたいものです。

 

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