連動する世界情勢 『2017年 世界の真実』

2016/10/21

私たちの日常生活は、国内だけで終わりません。世界情勢と連動しています。

 

たとえば、南シナ海が中国の支配下に入れば、中国が臍を曲げれば、日本の石油タンカーが南シナ海を通れなくなり、日本に石油が入らなくなってしまいます。1970年代に起こった2度の「石油ショック」どころの騒ぎではありません。日本の経済活動や日常生活が一気に破壊されてしまいます。

 

私たちの生活を守るためには、「転ばぬ先の杖」で、日頃から世界情勢にも目を配っておく必要があります。

 

そこで今回ご紹介するのが、長谷川慶太郎『2017年 世界の真実』(ワック)です。

 

著者の発言は、たまに外れることもあります(たとえば、「中国の国家主席・習近平は、そんなに強くない政治家」との見立てであったが、実際は、すこぶる強権的独裁者であった。2014年発刊『朝鮮崩壊 米中のシナリオと日本』)が、大筋は、近未来の国際情勢を予測するのに役立ちます。

 

たとえば、

 

・デフレ下でEUの銀行の不良債権の処理が進んでいないが、日本の銀行はすでに処理が終わっており、世界でただ一つ、日本のみが長期資金を貸せる余裕を持っている。

 

・アメリカの自動車会社は、労組の力が強くて、ロボット導入が進んでおらず、今後も自動車の質が日本製にまったく及ばない。

 

・ロシアは、クリミア問題で間違った選択をしたため、このままだと“滅びの道”を辿っている。日本からの経済援助が、命綱。

 

・日本はGDPの3.5%を研究開発に投資しており、世界のトップ。今後も付加価値が高い産業で世界を引っ張るだろう。

 

などなど、参考になる情報が満載です。特に、経営者や経営幹部の人は、知っておくべき情報でしょう。

 

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