今夏の芥川賞に輝いた、村田沙耶香『コンビニ人間』(文藝春秋)を読みました。現在ベストセラーになっているようですが、主人公の女性は、精神医学でいうと「アスペルガー症候群」と診断してよさそうです。
・相手の気持ちが読めないKYなところ。
・したがって、人付き合いが極端に苦手なこと。
・型にはまった行動はいったん覚えてしまうと、誰よりも迅速に処理できること。
・単調な生活を淡々とこなすことで精神的安定が図れること。
などなど、アスペの特徴を知るには、うってつけの題材です。また、自分なりに、コンビニ店員として“生き筋”を見いだして、たくましく生きている姿が感動を覚えます。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント