立身出世 『渋沢栄一自伝』

2017/01/06

新年(H29年)、明けましておめでとうございます。本年も、皆さまがますますハッピーになることを祈念しております。

 

さて、新年最初にご紹介する書籍が、日本の資本主義の基盤を作ったといわれている渋沢栄一の自伝(『渋沢栄一自伝』平凡社)です。マネジメント学を作ったアメリカのピーター・ドラッカーも、渋沢を尊敬して止みませんでした。

 

本書では、農民から身を起こし、最後の将軍・徳川慶喜に仕えた後、フランスに留学。帰国後、明治政府の役人として、日本経済の法整備をした後、退職。民間の銀行の頭取として、数百の企業を興して、日本の経済的発展に貢献した経緯が述べられています。

 

たとえば、

 

・まず第一に、真正の国家の隆盛を願うならば、国を富ませることに努めなければならない。国を富ませるためには、科学を進めて、商工業の活動によらなければならない。・・・(中略)・・・会社経営するには、完全にして強固な道理によらなければならない。では道理によるとすれば、その基準をどこにおけばよいのか。これは孔子の残した教訓をとって、『論語』によるのほかはない。

 

など、富を蓄えることが悪ではなく、にもなると訴えています。

 

現代語訳 渋沢栄一自伝 「論語と算盤」を道標として (平凡社新書) 現代語訳 渋沢栄一自伝 「論語と算盤」を道標として (平凡社新書)
929円
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