会社を大きくして成果を上げてきた経営者の
実体験は、私たちの人生にも参考になります。
今回ご紹介するのは、
澤田秀雄『HIS 机二つ、電話一本からの冒険』(日経ビジネス人文庫)です。
本書では、皆さんご存じ、旅行会社のHISを創業し、日本一にしてきたその実体験が綴られています。
たとえば、
・事業成功のポイントは、旅行業をしている現在でも、私の基本的な経営哲学になっている。
みんながハッピーになれる事業はかならず成功する。格安航空券もまさにそれだ。逆にいえば自分だけが成功し、かかわった誰かが不利益をこうむるような事業は、いつかかならず破綻する。
・まず、事業の力を
特定の分野に集中させて、市場における優位性を確立する。市場におけるナンバーワンは、ナンバー2の上という単なる序列の上下以上に、決定的な立場を築くことが出来る。なぜなら、市場のトップシェアを占めることにより、仕入れや販売に対する市場決定権を優位に持ってくることができるからである。
・営業という業務を担当するとき、個人の資質として高い適応能力を持った人も確かにいる。それは否定できない。しかしそれ以上に大切なことは、
本人のやる気なのだ。私の体験では同じ仕事をしても、本人にやる気があるのとないのとでは、業務成績が軽く10%は違ってくる。
などなど、ビジネスパーソンが持つべき心構えが満載です。
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