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読後感想② マーティン・セリグマン「世界でひとつだけの幸せ」アスベクト

2010/06/15

今回は、マーティン・セリグマン「世界でひとつだけの幸せ」アスベクトをご紹介いたします。

原著は、「Authentic Happiness」という書名で、USAでベストセラーになった書籍です。マーティン・セリグマンは、現在、ペンシルバニア大学教授で、ポジティブ心理学を1997年に創設しました。
当院(HSC)の心理療法は、このポジティブ心理学をベースにしており、その意味でも、本書は重要な書籍。
専門書ではなく、一般向けにわかりやすく書かれています。

マーティン・セリグマンは、古今東西の経典、思想書、哲学書を紐解いて、人類に普遍的な徳目を統計学的に見つけ出しました。本書では、人が幸福をつかむ上で大切なポイントが記されています。

特に面白いのが、「人の幸福感は、性別、学歴、所得には相関性がなく、思想・信条が関わっていると述べられています。心理学では、ものの捉え方の癖、思考パターンを「認知」と呼んでいますが、思想・信条は、この認知に深く影響を与えます。

ともすれば、人は、幸・不幸を、性別、学歴、所得などの環境のせいにしがちですが、実は、その人の哲学(考え方)が幸・不幸を分けているといえます。
また、人はみな、強み、長所を持っており、そのポジティブ面に目を向け、それらを伸ばしていくことが成長につながっていきます。


 


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