ストレスとアレルギー

2010/06/16

院長ブログ昔から「病は気から」と言われてきました。

これは、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、じん麻疹、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患にも当てはまります。
アレルギー性疾患は、アレルギー反応を引き起こす異物“抗原”と免疫因子である“抗体”の反応で発症することが分かっています。

この抗原ー抗体反応に心理的ストレスが関わっていることが最近の研究で分かってきました。実は、この最新知見を疫学・統計学的に証明し、2008年に世界で初めて論文発表したのが私です。
Chida,Y., Hamer,M., Steptoe,A. (2008). A bidirectional relationship between psychosocial factors and atopic disorders: A systematic review and meta-analysis. Psychosomatic Medicine 70, 102-116.

心理的ストレスは、アレルギー性疾患の増悪だけでなく、発症にも関わっています。近年のアレルギー性疾患の急増は、現代のストレス社会が大きく関わっていると言えそうです。

人間は、肉体だけではなく、心と体で成り立った高等動物です。
たとえ身体疾患であっても、ストレスの整理が必要です。

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