人間、年を重ねると共に、心が固くなって生きづらくなってくるものです。
そこで、今回は「経営の神様」、松下幸之助の『素直な心になるために』(PHP)をご紹介します。
本書では、「素直な心」になるための方法や効用が、一般読者に分かりやすく述べられています。
たとえば、
・素直な心とは、私心なくくもりのない心というか、一つのことにとらわれずに、物事をあるがままに見ようとする心といえるでしょう。そういう心からは、物事の実相をつかむ力も生まれてくるのではないかと思うのです。
・お互いが素直な心になったならば、いわゆる正邪の区別というものがハッキリしてくるのではないかと思います。というのは、素直な心になれば、互いに利害や感情にとらわれることが少なくなり、いってみれば冷静に客観的に物事の正邪を判定することができるようになると思われるからです。
・お互いが素直な心になったならば、病気になりにくくなると思います。というのは、一つには素直な心になれば物事の実相がわかりますから、いらざることに心を悩ませたり、またいたずらに心配したり不安感におそわれるというようなことが少なくなるからです。
などなど、人生において「素直さ」がいかに大切かが実感できます。