感謝と内観療法

2010/07/15

これまでの先行研究により、感謝は心身を健康にすることが分かっています。邦訳ではありませんが、ロバート・エモン「The Psychology of Gratitude」オックスフォード大学出版社に詳しく書かれています。

実は、この“感謝”の観点を取り入れた我が国オリジナルな心理療法があります。
 それが、「内観(ないかん)療法」です。詳しくは、笹野友寿「内観療法ー漂流する現代人への心の処方箋」作品社をご参照ください。

「してもらったこと」、「して返したこと」、「迷惑をかけてこと」を対象者(両親、兄弟、友達、先生など)を絞って、年代順にじっくり思い出していきます。
いかに自分がたくさんの方々のお世話になってきたかを実感することによって、感謝の思いが自然にわいてきて、「お返しをしていこう」という報恩の気持ちと「自分は大切にされてきた」という何ともいえない自信がついてきます。
こういった臨床経験を踏まえ、当院のHSC心理療法でも感謝の実習を取り入れています。


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