老年期うつ(高齢者うつ)と回想療法

2010/08/02

女性のうつ病のピークは、60~70歳代にきます。
また、若者にくらべ、65歳以上の老年期うつでは、自殺のリスクが高くなります

老年期うつでは、意欲低下、憂うつ気分などの精神症状より、食欲低下、不眠、肩こり、体のだるさなど身体症状が多く訴えられます。
したがって、老年期うつは見逃される恐れがあり、要注意です。
詳しくは、高橋祥友「老年期うつ-見逃されやすいお年寄りの心」講談社をご参照ください。

病苦や身内の死別を契機に、うつを発症することが少なくありません。
老いたことで、病気と死に直面し、これまでの価値基盤が揺らいで不安定になります。
仏教でも生・老・病・死の四苦といって、老、病、死は人生の大きなストレスとされています。

心理療法では、回想療法などが効果的ですが、当院では、HSC集団心理療法「~してもらったこと」と「~してあげたこと」に絞って人生を回想し、自信と生きる意味を取り戻してまいります。
 
 

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