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発達障害の就活・転職 「アスペルガー症候群・高次機能自閉症の人のハローワーク」

2010/10/24

注意欠損やコミュニケーションに難がある発達障害の方の就労ストレスは想像を絶するものがあります。
実際、仕事ストレスでうつになって来院される発達障害の患者さんは少なくありません。
この就労問題の解決に当たっては、まず、自分の強みと弱みを自己分析し、特性に合わせた業種を選んでいく必要があります。

参考になる書籍が、テンプル・グランディン「アスペルガー症候群・高次機能自閉症の人のハローワーク」明石書店です。

本書では、仕事で成功するためのルールとして
(1)自分の強みと弱みを知ること
(2)計画を立てておくこと
(3)作品集を作り、自分の仕事を見せること
(4)仕事探しに役立つので、どんな才能でも伸ばすこと
(5)正規の採用ルートではなく、ありとあらゆる非公式のルートから労働市場に入る覚悟を決めること!
(6)身なりを整え、好ましい態度で、時間どおりに仕事を始めること
をあげていて参考になります。


また、下記のように本人の特性に合わせた業種があげられています。

<1> 視覚的思考者に合いそうな仕事:
建築・工学製図技術者、写真家、動物の訓練士、グラフィック・アーティスト、貴金属・宝石細工工やその他の工芸、ウェブデザイナー、動物医療技術師、自動車整備士、機械の保守管理技術者、コンピューターのトラブル処理担当者、演劇の照明監督、産業オートメーションのプログラマー、生物学教師

<2> 音楽・数学系の脳に合いそうな仕事:
コンピューター・プログラマー、エンジニア、物理学者、音楽家・作曲家、統計家、数学教師、化学者、エレクトロニクス技術者、音楽教師、科学研究者

<3> 言語に比較的強い脳を持つ非視覚型思考者に合いそうな仕事:
ジャーナリスト、翻訳者、司書、証券アナリスト、コピー・エディター、会計士、予算アナリスト、簿記・記録管理担当者、特別支援教育の教師、図書の索引製作者、言語聴覚士、在庫管理のスペシャリスト

当院では、HSCカウンセリングで発達障害の方の仕事ストレス整理のサポートをしています。

 

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