父性の不在と母性の過剰 「はじめてのひきこもり外来」

2010/10/05

不登校、ひきこもりの子供を持つ親御さんとお話をしていて感じるのは、「問題はひきこもる子供にある」、「とにかく外に出て(登校)くれさえすればよい」と考え、親自身に問題があると思っていないケースが多いことです。

本当は、子供本人の問題だけでなく、親子関係において「父性の不在と母性の過剰」がみられます
詳しくは、中垣内正和「はじめてのひきこもり外来ー専門医が示す回復への10ステップ」ハート出版をご参照下さい。
「夫婦揃っての参加に意義を見つける」、「親の価値観は通用しない」、「希望を抱き一喜一憂しない」など親の気づきと、「ひきこもっていては、どうにもならなかった」、「親への依存に気づいた」、「ひきこもり中はコミュニケーションを願った」など若者の気づきを段階的に示しています。

また、社会的な基準によって物事を識別していく「父性」の不在によって、若者の社会化が進まないことと、子供をはぐくみ育てる情緒的な「母性」の過剰によって、若者を必要以上に囲い込み社会化を妨げていることを指摘しています。

「過ぎたれば及ばざるが如し」です。
親の過保護をやめ、子供の個性を信じ、社会での自立を促してまいりましょう!


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