• トップ
  • 院長ブログ
  • 現実逃避と依存症 「風俗依存症―私が本当の居場所を見つけるまで」

現実逃避と依存症 「風俗依存症―私が本当の居場所を見つけるまで」

2010/11/18

現実逃避するため、セックス依存症、ギャンブル依存症、アルコール依存症など「依存症」になっていきます。
逃げていても解決できないことを素直に認めることが、依存症脱出の出発点となります。


今回ご紹介するのは、大庭佳奈子「風俗依存症―私が本当の居場所を見つけるまで」文芸社です。
本書では、風俗嬢であった著者の反省が切々と述べられていています。
たとえば、「結婚して自分の『居場所』と思える家庭を持ててから、自分の過去を振り返って、改めて思う。
私はソープランドに、お金でもなく男でもなく居場所を求めていただけだったと、、、、、。」 

子供の頃は「過剰適応」で、母さんの言うがままにいい子にしていたそうですが、完璧主義の母親についていけなくなり、アルコール依存症の父が信じられなくなったため張り詰めていた糸がプッツリ切れて、風俗に走ったと振り返っています。

心の虚しさ(むなしさ)は、お金、学歴、異性、容姿、社会的地位など外部環境を変えても埋まりません。
大切なのは、自分の認知(考え方、思考パターン)です。
自分で実体験して初めて悟ることもできますが、他人の教訓を生かして、「自分の肥やし」にできる人は賢者です。

 

アーカイブ

PAGE TOP