以前のブログで、デール・カーネギーの『話し方入門』と『人を動かす』の二書をご紹介しましたが、「悩み解決」であげるなら、世界的大ベストセラー『道は開ける』(創元社)です。
約60年前の著書ですが、現代社会でも十分通じる内容で、具体例を紹介しながら、悩み解決のヒントが述べられています。
たとえば、
・朝、仕事を始める時には、その日のうちに片づけてしまわねばならないと思われるものが山ほどある。けれども、我々には一度に一つのことしかできないし、砂時計の砂がくびれた部分を通るように、ゆっくりと、一定の速度で仕事を片づけるしか手はない。さもないと、肉体や精神の働きが狂ってしまうのだ。
・私は、これと同じ不安解消法を三十年以上にもわたって用いています。それは誰にも実行できるごく単純なもので、三つの段階から成り立っています。
第一。まず状況を大胆率直に分析し、その失敗の結果起こりうる最悪の事態を予測すること。
・・・(中略)・・・
第二。起こりうる最悪の事態を予測したら、やむを得ない場合にはその結果に従う覚悟をすること。
・・・(中略)・・・
第三。これを転機として、最悪の事態を少しでも好転させるように冷静に自分の時間とエネルギーを集中させること。
などなど、過度に動揺せずに、平静心を保って生活していく知恵が満載です。