当院には、たくさんの社交不安障害の患者さんがいらっしゃいます。特に、ビジネスでは、プレゼンする機会が多いので、人前で緊張しすぎるので来院されます。
そこで今回ご紹介するのが、友澤晃一『演じる心、見抜く目』(集英社新書)です。
著者は、俳優を指導する演出家でもあり、「本番にいかに強くなるか」「適度な緊張で実力を発揮できるか」のコツを述べています。
たとえば、人前でプレゼンする5つのコツとして、
①「相手が、自分に危害を加えない人間だ」と思う方法。
②「自分は相手よりも強いので、傷つけられることはない」と思う方法。
③「自分が傷つけられてもいい」と思う方法。
④相手が自分に危害を加えない人間であることを、経験で知る(慣れる)方法。
⑤何かに集中して、自分に危害を加えるかもしれない相手の存在を忘れる方法。
などをあげています。やはり「その道のプロ」に習うのが問題解決の早道です。
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