「老年うつ」という言葉があります。原因は、老後のセカンドライフを考えていないところです。「備えあれば憂いなし」で、問題が起こってから考え始めないようにしたいものです。
そこで今回オススメなのが、外山滋比古『知的な老い方』(だいわ文庫)です。
たとえば、
・どこか痩せたキリギリスのようであった父の後半生をながめて、年をとるには、そして平安な老後を迎えるには、早くから備えておかなくてはいけないと気がついた。ローマは一日にして成らず、老後も一日して成らず。老後の備えは、若いうちに始めなくてはいけない。老いてから泥縄式の対策をたてても、手おくれになる。老後にとって、最も大切なものは、カネである。
・年金をたよりに生きていくのでは、たのしい、おもしろい老後はないと覚悟すべきだろう。老後にとって、大切なものは、健康とカネであって、どちらも思うようにならない。ことに健康は、いくら注意しても、用心を怠らなくても、かかるときには病気になる。
などなど、「ストレスの7~8割はお金の問題だ」と言われますが、実践的なアドバイスが盛られています。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント