ミリオンセラー『知的生活の方法』(講談社)の著者で、長年、保守の言論の主柱であった渡部昇一先生が、最近亡くなられました。享年87歳でいらっしゃいました。
渡部先生の最後の著書で話題となっているのが、『魂は、あるか?』(扶桑社新書)です。
渡部先生はクリスチャンでしたが、キリスト教だけでなく、仏教や日本神道の観点からも、本書では「永遠の生命はある」という結論にいたっています。
たとえば、
・「神はない」のほうに賭けて死んでみて、神も死後の世界もないとしたらそれだけの話しです。しかし、死んでみたら神も死後の世界もあったとしたら、賭けに負けたことになるし、大変です。
それに対し、「神がある」に賭けて勝負に勝ったら、私たちはまるもうけをする。もし負けたとしても、つまり神と死後の世界がなかったとしても何も損はしない。ならば、ためらわずに神があるほうに賭ければいい、とパスカルは言うのです。魂の存在や死後の世界を信じるかどうかも同じです。
これは、有名な「パスカルの賭け」の話しですが、分かりやすく解説されています。