2年後に消費税が10%に上がることになっていますが、景気の先行きは、まだまだ厳しくなることが予想されます。会社の経営者や管理職のストレスは、まだ続きます。
ただ、どんな厳しい経済状況であっても、増収増益の会社はあるので、他にはない経営戦略を持って会社運営しているに違いありません。
そこで今回ご紹介するのが、中野明『ドラッカー・ポーター・コトラー入門』(朝日新聞出版)です。
マネジメントのピーター・ドラッカー、経営戦略のマイケル・ポーター、マーケティングのフィリップ・コトラーと、世界の経営学では、3巨頭ですが、本書では、彼らの理論を分かりやすく解説しています。すぐにもで実践できそうです。
たとえば、
・ドラッカーが扱うマネジメント論はビジネス理論の中核とも言えるものだ。マネジメントとは組織に成果をあげさせるためのあらゆるものの総称にほかならない。
一方、のちに詳しく解説するように、組織の目的とは顧客の創造であり、その機能はたった二つしかないとドラッカーは言った。
マーケティングとイノベーションである。
マーケティングとイノベーションはいわば車の両輪であり、ハンドリングするのがマネジメントなのだが、そのためには組織がいかなる態度で顧客を創造するのかがはっきりしてなければならない。その方向性を指し示すのが戦略だ。
と、経営における「マネジメント」「戦略」「マーケティング」の関係を、車にたとえて分かりやすく解説しています。エクゼクティブ・ビジネスパーソンには、必読の一書です。
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