忍耐の心 『きっと「イエス」と言ってもらえる』

2017/12/01

「人生、苦あれば、楽あり」です。今、逆境に置かれていても、じっとこらえて、少しでも前進していけば、時期、好転してくるものです。

 

そこで、今回ご紹介するのが、シェリー・ブレンディ『きっと「イエス」と言ってもらえる』(草思社)です。

 

本書は、脳性麻痺の障害を持ちながらも、そのハンディに負けず、トップセールスマンにまで出世したビル・ポーターの伝記です。

 

本書を読んでいると、障害がないわれわれは負けてはいられないと反省させられます。

 

たとえば、

 

・ビルは長年、歩道を一足一足踏みしめてドアをノックして回り、断れても断られてもくじけなかった。ノックしたあとの反応がどうであろうと、たとえ返事がなかろうと不機嫌な声が返ってこようと、あきらめることなく歩きつづけた。ビルには心を静める呪文がある。

「次の家では、イエスと言ってくれる。次の家では、イエスと言ってくれる・・・・」

この文句を繰り返し唱えつつ、ポートランド北部丘陵地の坂を一歩一歩のぼり、にこやかな顔で家々を訪問する。

 

・当時、多くの家庭でそうだったように、ポーター家でも、固い決意を持って懸命に努力すれば必ず報われると信じていた。その教えはビルに受けつがれ、やがて大きな実を結んだ。

 

などなど、実体験からつかんだ珠玉の教訓がちりばめられています。

 

きっと「イエス」と言ってもらえる――脳性まひのビル・ポーターはトップセールスマン きっと「イエス」と言ってもらえる――脳性まひのビル・ポーターはトップセールスマン
 
Amazon

アーカイブ

PAGE TOP