人間の成長 『勝負論』

2017/12/08

現代社会は、「過当競争」の中にあると言われていますが、“過当”かどうかは、本人のとらえ方によって変わってきます。ただ、IT系の仕事は、かなり競争が激しい業界になります。

 

そこで今回ご紹介するのが、梅原大吾『勝負論』(小学館新書)です。

 

著者は「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスに認定されていて、激しい勝負の世界で、どのようにメンタルを保っているかが述べられています。

 

たとえば、

 

・僕は、26歳の時に、子どもの頃から親しんできたあらゆる勝負事を放棄し、勝ち負けが関係ない世界に生きようと考え、老人福祉施設で介護の仕事を始めました。

 ずいぶんな回り道をしたあげく、僕は27歳で再びゲームセンターに戻ってきました。すると、勝ち負けにこだわらない勝負の形があること、勝つことへの執着から解放されるようになって、かえって勝てるようになることを悟ります。

 

・僕が再び厳しい勝負の世界に戻り、勝つために努力している理由は、自分の充実度、満足度を高く保っておきたいからだ。

 

・勝ち続けること、成長することとは、結局「できないことができるようになること」であり、「知らないことを知ること」ともいえる。そして表面的な勝利の確率は、できないことができること、知らなかった知識が増えたことによって、結果的にはより高くなる。

 

などなど、人間としての成長に重点を置いた「勝負論」を展開していて、とても参考になります。

 

勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書) 勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書)
 
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