生活が不規則になると、情緒不安定になったり、仕事の実績が落ちてきます。継続して、一定の実績を積んでいくには、規則正しい生活が大切です。
今回ご紹介するのは、スティーブン・キング『書くことについて』(小学館)です。
著者は、世界的に超有名なモダン・ホラー作家で、「キャリー」「シャイニング」「ザ・スタンド」などのベストセラーが多数あり、実写映画化されています。
作家という職業は、とかく生活が不規則になりがちですが、スティーブン・キングは、自分の生活を律して、執筆する時間を決めて、メカニカルに仕事を進めるように工夫しています。
たとえば、
・作家になりたいのなら、絶対にしなければならないことがふたつある。たくさん読み、たくさん書くことだ。私の知るかぎり、そのかわりになるものはないし、近道もない。
私は本を読むのがそんなに速いほうではない。それでも、一年に70冊から80冊は読む。そのほとんどは小説だ。読みたいから読むのであって、何かを学ぶためではない。書斎の青い椅子にゆったりと腰かけて読む。
・私の日課はじつにわかりやすい。午前中は執筆。午後は昼寝と手紙。夜は読書と家族団欒、テレビでレッドソックスの試合、どうしても後回しにできない改訂作業。というわけで、原則として、執筆は午前中ということになる。
いったんとりかかったら、よほどのことがないかぎり中断もしないし、ペースダウンもしない。毎日こつこつと書きつづっていないと、頭の中で登場人物が艶(つや)を失い、薄っぺらになってしまう。
などなど、一定の型を決めて、規則正しく仕事をしていくことの大切さが述べられています。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント
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