メカニカルな仕事 『書くことについて』

2017/12/22

生活が不規則になると、情緒不安定になったり、仕事の実績が落ちてきます。継続して、一定の実績を積んでいくには、規則正しい生活が大切です。

 

今回ご紹介するのは、スティーブン・キング『書くことについて』(小学館)です。

 

著者は、世界的に超有名なモダン・ホラー作家で、「キャリー」「シャイニング」「ザ・スタンド」などのベストセラーが多数あり、実写映画化されています。

 

作家という職業は、とかく生活が不規則になりがちですが、スティーブン・キングは、自分の生活を律して、執筆する時間を決めて、メカニカルに仕事を進めるように工夫しています。

 

たとえば、

 

・作家になりたいのなら、絶対にしなければならないことがふたつある。たくさん読み、たくさん書くことだ。私の知るかぎり、そのかわりになるものはないし、近道もない。

 私は本を読むのがそんなに速いほうではない。それでも、一年に70冊から80冊は読む。そのほとんどは小説だ。読みたいから読むのであって、何かを学ぶためではない。書斎の青い椅子にゆったりと腰かけて読む。

 

・私の日課はじつにわかりやすい。午前中は執筆。午後は昼寝と手紙。夜は読書と家族団欒、テレビでレッドソックスの試合、どうしても後回しにできない改訂作業。というわけで、原則として、執筆は午前中ということになる。

 いったんとりかかったら、よほどのことがないかぎり中断もしないし、ペースダウンもしない。毎日こつこつ書きつづっていないと、頭の中で登場人物が艶(つや)を失い、薄っぺらになってしまう。

 

などなど、一定の型を決めて、規則正しく仕事をしていくことの大切さが述べられています。

 

書くことについて (小学館文庫) 書くことについて (小学館文庫)
 
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