最近、
「HSP」(Highly Sensitive Person、敏感すぎる人)ではないかと言って、訪れる患者さんが少なくありません。知覚過敏が強い
「発達障害」とも紛らわしいので混乱しがちです。
この概念を最初に提唱したのが、ユング派の心理学者、エレイン・アーロンです。彼女の主著
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』を読むと、HSPは
「スピリチュアルものへの感受性が強い」と指摘していて、日本風に言えば、
「霊感が強い」ということです。
本署に付いている簡易心理テストに寄れば、私もHSPに当てはまるようです。
以下、本書の要点を列挙します。
・精神科医の
カール・ユングは、このテーマについて意義深い本を書き残しています。本人がHSPでもあるユングの本は私にとって大きな助けになりました。
・多くのHSPは、
右脳のほうが左脳より活発に活動しており、特に生まれたときから子供になるまで敏感だった人にその傾向が多く見られるという。
・ユングによると、HSPは無意識からの影響を受けやすく、その無意識は彼らに「もっとも重要な情報」や
「予知的な洞察」をもたらすという。
などなど、HSPの悩みには、
霊的な知識と対応が求められるようです。
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