天才研究 『究極の鍛錬』

2024/05/12

私たち凡人は、偉人(天才)や達人をみると「自分の住む世界とは違う存在」と勘違いしがちです。これまでの研究では、凡人と偉人の違いは、「一万時間以上、トレーニングできたかどうか」の差に過ぎないということが分かっています。これは、1日3時間、1年365日休まず、10年間トレーニングしたら到達できるレベルです。

ただ、根気がそこまで続きません。同様な研究でジョフ・コルヴァン『究極の鍛錬』(サンマーク出版)があります。

本書では、凡人と偉人を分ける究極の鍛錬について、その特徴的な要素を紹介しています。

①しばしば教師の手を借り、実績向上のため特別に考案されている。
②その鍛錬は練習者の限界を超えているのだがはるかに超えているわけではない。
③何度も繰り返すことができる。
④結果に関し継続的にフィードバックを受けることができる。
⑤チェスやビジネスのように純粋に知的な活動であるか、スポーツのように主に肉体的な活動であるかにかかわらず、精神的にとてもつらい。しかも、
⑥あまりおもしろくもない

とあります。これは「やみくもにトレーニングしても無駄になる」「基礎トレーニングが大切になる」ということかと思います。生涯現役人生でありたいものです。
 

溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント

アーカイブ

PAGE TOP