新憲法を制定せよ『”ざんねんな”日本国憲法』

2024/10/02

現在の日本国憲法が制定されて(1946年)から、もう少しで80年が経ちます。その間一度も改正されたことがなく、今の憲法は「不磨(ふま)の大典」になっています。どの国の憲法も、その時代に合わせて、改正されたり、まったく新しく制定されるのが常識です。

そこで参考になるのが、比較憲法学の泰斗、西修氏の『”ざんねんな”日本国憲法』(ビジネス社)です。

本書では、世界各国の憲法を比較しながら、日本国憲法の異常さが浮き彫りにされています。

たとえば、

・表5は、成典化憲法に導入されている平和条項を17の範疇に分類したものです。全体的に189か国中、161か国(85.2%)に取り入れられています。わが国において「日本国憲法は世界で唯一の平和憲法である」などといわれることがありますが、明確な誤りであることが理解できます。

・日本国憲法は「日本国民の総意」にもとづいて、明治憲法を改正したといえるでしょうか。明治憲法の改正にあたって、国民の総意を問われたことは一度もありません

などなど、異常な状態が続いていると言わざるを得ません。また、日本国憲法原案を想起した人たちへのインタビューでも、「米国の軍人や弁護士らによって(おもに8人)、わずか10日間で作成された憲法は、正当性を持ち得ない」ことも証言されています(たとえば、ミルトン・J・エスマン)。
 
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント

アーカイブ

PAGE TOP