当院では、
ペットロスで来られる患者さんが少なくありません。ただ一方で、
ペットセラピーで回復される方もいます。ペットの温もりが、私たちの生きる力につながるのです。
そこで今回ご紹介するのが、
船ヶ山哲『捨てられた僕と母猫と奇跡』(プレジデント社)です。
本書は、
適応障害(うつ病)になった著者が、野良猫と出会い、飼うことによって再生していく体験記です。
著者の分析によれば、うつ病になった原因は、①
家族とのいざこざ、②
会社で起きた過剰ストレスとその蓄積、③当時飼っていた
猫との別れ(ペットロス)、の3つだったといいます。
「与える愛は幸福の卵」という名言があるように、猫を世話するうちに、著者もハッピーになり、生きるエネルギーが湧いてきたのでしょう!