パニック障害とは、心に余裕がない時、強い不安を感じる感情障害で、不安神経症の一部です。45人~62人に1人の割合(1.6~2.2%)で、男性より女性のほうが約2倍かかりやすいとされます。
狭い場所や人ごみなどのちょっとした刺激で呼吸困難感、動悸(どうき)、過剰発汗などのパニック発作を起こすようになります。また、発病原因もさまざまで「もともとの神経質な性格が影響して、徐々に余裕がなくなっていった」、「何か大きな事件が起きてストレスとなっている」などお一人お一人心理・社会的背景が違います。
肝要なことは、なぜパニック発作が起こるほど余裕がなくなったのかを自己分析することです。
具体的な症状として、動悸(どうき)、発汗、ふるえ、息苦しさ、窒息感、胸痛、吐き気(嘔気)、めまい、ふらつき、死への恐怖、冷感・熱感など
続いてその発作が再発するのではないかと恐れる「予期不安」と症状の慢性化。
さらに長期化すると、症状が生じた時に対処できない場所(バス、列車、自動車などの狭い場所や人ごみなど)を回避して、生活範囲を限定する「広場恐怖症」が生じてきます。