発達障害

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

多動性、不注意、衝動性を特徴とする障害です。

多動性・衝動性優勢型(HD)、不注意優勢型(ADD)、混合型の3つのタイプに分けられ、子供では多動性・衝動性優勢型が多く、大人では不注意優勢型が多いとされます。

学童期までの発症率は1.0 - 6.0%で男子の方が女子よりも高いです。    

エジソンや坂本竜馬もADHDだったと推測されており、異常ではなく、平均に収まらない偏った個性と考えられます。過去の偉人たちのように、うまく個性を伸ばせば社会に有用な立派な仕事が出来ます。

 
当院における注意欠陥・多動性障害の治療
当院(HSC)では、WAIS-IV、WISC-IV、CAARS、Conners-3などの心理テストを駆使して心理評価します。(※CAARS、Conners-3は10割自己負担となります。平成28年12月現在)

その結果を踏まえ、薬物療法(ストラテラやインチュニブ等)やHSCカウンセリングで今後の人生設計をお手伝いいたします。メチルフェニデートなどの精神刺激薬を避けたい方には、漢方も検討いたします。

※コンサータの処方は、現在当院では行っておりません。

広汎性発達障害(PDD)、自閉症、アスペルガー障害

本疾患では、興味・関心やコミュニケーションに偏りがみられ、社会適応が不良になります。 いじめ、不登校、引きこもりの原因になります。

アスペルガー障害(アスペルガー症候群)、自閉症、高機能広汎性発達障害は、それぞれ興味・関心やコミュニケーションの偏りが見られますが、違いはIQ(知能指数)です。

IQが70未満だと自閉症であり、それ以上だと高機能広汎性発達障害に分類され、その中でIQが85以上をアスペルガー障害と考えます。

アンシュタインやシャーロックホームズなどはアスペルガー障害と考えられます。したがって、広汎性発達障害だからといって、引け目を感じることはありません
得意分野で能力を発揮し、社会改革や科学の進歩に貢献した偉人も少なくありません。平均化されない、強い個性を持っていると考えたほうがよりすばらしい人生を送れます。

 
当院における広汎性発達障害(PDD)、自閉症、アスペルガー障害の治療
当院(HSC)では、WAIS-IVやWISC-IVなどの心理テストにより、言語理解能力や処理速度などのIQを正確に評価し、より円滑に社会生活が送れるようサポートいたします。

また、HSCカウンセリングにご参加いただくことで、自分の個性に自信が持てるようになります。

チック障害(チック症)、トウレット障害

チック障害は幼少期に発症しやすく、運動チックや音声チックをともないます。

運動チックでは、顔面の素早い動き(まばたき、顔をしかめるなど)、首を振る、腕や肩を振り回す、体をねじったり揺すったりする、自分の体を触ったり叩いたりする、口の中を噛む、他人の身体や周囲のものなどにさわる、などがみられ、音声チックでは、咳払い、鼻をすする、短い叫び声、汚い言葉(しばしば罵りや卑猥な内容)を言う、うなり声、ため息をつく、などがあげられます。    

チック障害の中で、音声や行動の症状を主体とし慢性の経過をたどるものをトウレット障害と診断します。
 
心理ストレスを誘引とすることが多い病気です。18歳以前に発症するため、親子問題、兄弟葛藤、いじめ、などの心理ストレスの整理が重要となってきます。

 
当院におけるチック障害(チック症)、トウレット障害の治療
当院(HSC)では、HSCカウンセリングにより、ストレス整理のお手伝いをいたします。必要であれば、親子でカウンセリングに参加していただきます。
 
劣等感が強い方が少なくありませんので、ポジティブ心理学で自信に満ちた積極的な自分へと生まれ変わっていただきます。

睡眠障害、不眠、過眠、金縛り、夜驚症、夜尿症

睡眠障害は大きく分けて不眠と過眠に分けれられます。
神経が疲れすぎていたり、表面意識が興奮してリラックスできないために起こります。

うつ病を併発することも少なくありません。 

また、意識はハッキリしているのに体が動かせない睡眠麻痺(いわゆる金縛り)、睡眠中に突然起きだし、叫び声をあげる夜驚症、5,6歳を過ぎてもおねしょをしてしまう夜尿症などがあげられます。

いびきが極度に悪化し、気道が一過性に詰まって睡眠障害を招く、睡眠時無呼吸症候群(SAS)もあります。睡眠時ポリソムノグラフィ検査が必要です。

 
当院における睡眠障害、不眠、過眠、金縛り、夜尿症の治療
薬物療法では、ベンゾジザゼピン(不安、興奮を抑える物質)などの抗不安薬を用います。発作予防には選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が世界の第一選択薬となります。
非薬物療法では、暴露反応妨害法(暴露療法)などの認知行動療法、呼吸法、筋弛緩法などが効果的です。

HSCでは、薬物療法にくわえ、漢方などの代替相補医療も施します。副作用が少ない、体に優しい治療を心がけています。また、HSCカウンセリングに参加していただくことで、お一人お一人の心理・社会的問題の整理のお手伝いをしてまいります。睡眠障害の原因となった心理ストレスの整理もお手伝いいたします。瞑想・リラクセーションも効果的です。

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