その他の精神疾患・心身症

統合失調症

以前は「分裂病」と称されていた疾患で、幻視、幻聴などの幻覚やありえない事実を信じ込む妄想が特徴とされます。

ただ、神社の「巫女(みこ)」、青森の「いたこ」、沖縄の「ゆた」などいわゆるシャーマンたちがおろすお告げがすべて妄想だとは言い切れません。これは、日本だけでなく、アメリカインディアンや南米にもそういったシャーマン文化があり、日本文化固有のものではありません。    

単純に、「目に見えないものを見たり聞いたりするのが幻覚や妄想だ」と考えるのは早計です。
問題なのは、それらの現象によって人格が崩壊し日常生活に支障をきたすことです。
生涯有病率は約0.85%で120人に1人の割合でまれではない病気です。遺伝的要素が少なくないとされていますが、ストレスを契機に発症することが多くみられます。

したがって、もし統合失調症にかかりやすい体質であればなおさら、心して自分の「ストレス対処能力」を磨き、メンタル面で強くなることです。

 
当院における統合失調症の治療
当院(HSC)では、ポジティブ心理学をベースにしたカウンセリングや集団心理療法によって、ストレス処理が優れた安定した人格に生まれ変わっていただきます。
薬物療法のみにこだわりません。

虚偽性障害(ミュンヒハウゼン症候群)、詐病

虚偽性障害は、不要な薬を飲んだり、意図的に怪我をしたりして病気を捏造(ねつぞう)する精神疾患です。

刑罰の軽減や保険金をもらうのが目的の詐病(さびょう)とは違い、虚偽性障害では経済利得、法的責任の回避などの動機はありません。身体的症状が優勢で、慢性的で重篤な症状のものを「ミュンヒハウゼン症候群」と診断します。

心理的背景として、病人として家族、友人、医療者に大切にされたいという、疾病利得(しっぺいりとく)があり、「愛されたい症候群」ともいえます。

人は社会的動物であり、すべからく他人と交流したい気持ちがあります。しかし、その気持ちが行き過ぎると飲んでも飲んでもますますのどが乾いてしまう塩水のように、他人からいくら大切にされても満足しなくなります。

 
当院における虚偽性障害(ミュンヒハウゼン症候群)、詐病の治療
当院(HSC)では、欲のコントロールの仕方をHSCカウンセリングに参加することで、学んでまいります。愛をもらうばかりの自分から、愛を与える自分へと脱皮してまいります。

解離性障害

解離性障害(かいりせいしょうがい)とは、心理的ストレスからの自己防衛として、自己同一性を失う病気です。自分が誰か理解不能であったり、複数の自己を持ったりします。

二重人格を題材にしたロバート・スティーブンソンの小説「ジギル博士とハイド氏」は有名です。    

いわゆる多重人格は、解離性同一性障害と現在は名づけられています。また、記憶が飛ぶのが解離性健忘(けんぼう)、記憶が飛んだ状態で突然放浪するのが解離性遁走(とんそう)です。

昔から、土着宗教の神降ろしでトランス状態になったり、悪霊に取りつかれたと確信する憑依(ひょうい)現象もこの障害にオーバーラップしていると考えられます。
 
ひとつ大切なポイントは、これらの症状が何らかの心理的ストレスと関連しているということです。心理的に不安定で、感情がぶれた時に解離症状が出やすいようです。

 
当院における解離性障害の治療
当院(HSC)ではHSCカウンセリングで丁寧に問題整理をし、安定した人格を再構築し、解離症状を軽減してまいります。

ポジティブ心理学をベースにした当院の心理療法にご参加していただくことで、正しい人生観を身につけ人格が安定してまいります。

摂食障害

極端な食事制限や、過度な量の食事摂取などを伴い、それによって患者の健康にさまざまな問題が引き起こされます。
いわゆる拒食症と過食症です。

拒食症(神経性無食欲症)では標準体重の85%維持を拒む場合を言い、それ以外を過食症(神経性大食症)と考えます。    

ちなみに、標準体重は「身長(m)2 × 22」で算出されます。

女性に圧倒的に多く、摂食行動以外にも、抑うつ症状、自傷行為、アルコール乱用などの精神症状を合併することも多く、内科的疾患(電解質異常による不整脈、栄養失調による感染症や貧血、脳萎縮、骨粗しょう症など、過食による肥満や糖尿病など)を併発することもあります。
    心理的には完璧主義者が多く、自分の理想的体型に過度にこだわるあまり、異常な食事制限をしたり、下剤を乱用します。また、内面的自信が低いため、外見で自信を取り戻そうとして、異常な食行動に走ります。

この自信のなさは、兄弟葛藤や不良な親子関係が根っこにあることが少なくありません。

 
当院における摂食障害の治療
当院(HSC)では、行動療法により正常な食行動を取り戻していただきます。

さらに重要なのは、HSCカウンセリングにより、自分のすばらしさに気づき、自信を取り戻すことです。また、完璧主義から脱し、あるがままの自分を受け入れ、地道に努力する自分をほめてあげる「最善主義」を身につけていただきます。
 
必要であれば、家族問題まで踏み込んで、問題の根源を整理してまいります。

性同一性障害

本疾患は、「異性に対する強く持続的な同一感」と定義されています。
 
まず、身体的性別判定を行います。
男性では泌尿器科医、女性では婦人科医により実施され、染色体検査、ホルモン検査、内性器ならびに外性器の診察ならびに検査が行われます。     

治療は精神療法を第1段階とし、ホルモン療法・手術療法については、精神療法の結果をみた上で、第2・第3段階の治療手段として検討することになっています。

 
当院における性同一性障害の治療
当院(HSC)では、性的違和感から生じるさまざまな精神的苦痛や社会的摩擦へのストレス対処法をカウンセリングしてまいります。ポジティブ心理学をベースとしたHSCカウンセリングにより、ご自分のアイデンティティを尊重しながら、自信を持った力強い個性に生まれ変わっていただきます。

心身症

昔から「病は気から」といわれていますが、それを現代医学病名では心身症とされています。
もちろん遺伝や生活習慣が原因で身体疾患が誘発されますが、それだけで起こるわけではなく、心理的ストレスもかかわっています。

有名な心身症として、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、高血圧、不整脈、アトピー性皮膚炎、気管支喘息があげられますが、最近では、糖尿病、冠動脈疾患、慢性関節リウマチ、甲状腺機能異常などもストレスが発症や予後にかかわっていることが証明されています。
 
ちなみに、当院の院長は、ストレスががんの発症と予後を悪くすることを世界に先駆けて論文発表しています。
人間は、体だけでできていません。こころと体で成り立ったデリケートな存在です。
 
身体疾患であっても、薬物療法だけに頼るのでなく、自分の心理的側面に光を当てストレスの整理をする必要があります。

 
当院における心身症の治療
当院(HSC)では、HSCカウンセリングにより、身体疾患の心理面のケアも受け付けております。当院の院長、千田は、心身症では世界のトップ研究者のうちの一人ですので、安心してご相談ください。

メニエール病(メニエル病)、突発性難聴

めまいは、視界が一方向に流れ回転する回転性めまいと船の上のようにふわふわする中枢性めまいに分けられます。

中枢性めまいでは、中枢神経の不調が原因で、うつ病やパニック障害にともなうことがあります。    
回転性めまいでは、メニエール病があり、メニエル氏病ともいわれます。
平衡感覚をつかさどる三半規管(さんはんきかん)の不調により、回転性めまい、吐き気、嘔吐、耳鳴り、難聴に繰り返し襲われます。

突発性難聴は、聴覚器官である内耳が不調になり、通常片方の耳が突然聴こえにくくなります。

両疾患とも、心理ストレスの関与が疑われており、ストレス整理により症状が軽減することが少なくありません。
当院におけるメニエール病(メニエル病)、突発性難聴の治療
当院(HSC)では、耳鼻科的精密検査と治療をまずおすすめします。
それと並行して、HSCカウンセリングを通して、ストレス整理をお手伝いいたします。

筋緊張性頭痛、片頭痛、群発性頭痛

日本人の3~4人に一人は頭痛持ちとされ、ありふれた病気です。
筋肉のコリからおこり後頭部を中心に痛む筋緊張性頭痛、血管拡張による片頭痛、目の奥に激痛が走る群発性頭痛に分類されます。

片頭痛の場合、一部視野が欠ける視覚暗点やギラギラ輝く歯車のようなものが見える閃輝暗点を伴うことがあります。これらの頭痛は、心理的ストレスが関わっていることが少なくありません。

 
当院における筋緊張性頭痛、片頭痛、群発性頭痛の治療
当院(HSC)では、脳血管障害(脳梗塞、脳内出血)や脳腫瘍により二次性の頭痛が生じていることもありますので、必要があれば近隣の医療機関をご紹介し、頭部MRI検査をしていただきます。

薬物療法では、解熱鎮痛薬(げねつちんつうやく)、筋弛緩薬(きんしかんやく)、抗不安薬、抗うつ薬、カフェイン製剤、トリプタン系薬剤などの世界標準の治療をいたします。

また、HSCカウンセリングにより、原因となったストレスの整理をサポートいたします。

境界性人格障害(BPD)

この疾患は、境界型人格障害、境界性パーソナリティ障害、ボーダーラインパーソナリティ ディスオーダーともいわれ、近年患者数が増えていることで注目されています。

幼少期の虐待や不良な家族環境により、自己評価が低くなり、他人の評価を過剰に気にしたり、極端な理想主義者となって自分を追い詰めていってしまいます。    

責任転嫁する思考パターンも見られ、問題を他人のせいにして攻撃的になったり、イライラがつのって自傷したりします。
 
自分を過小評価する傾向を改め自信を取り戻すことと、現実を直視して自己責任で人生問題を解決していくことで完治していきます。

 
当院における境界性人格障害(BPD)の治療
当院(HSC)では、最新のポジティブ心理学をベースにしたカウンセリングにより、自信を取り戻し、自力で問題解決していける力強い人間に生まれ変わっていただきます。
 

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