スピリチュアリティと健康

2010/07/14

以前ご紹介したように、ポジティブ心理学では、スピリチュアリティへの理解があります。

スピリチュアリティ(Spirituality)は、“霊性”とも邦訳されていますが、学問的には、「特定宗教にとらわれず、『聖なるもの』を求める気持ち」と広く定義されています。
スピリチュアリティは、ストレス耐性を上げ、うつ病になりにくくすることが海外の疫学調査で分かっています。

驚くべきことに、メンタル面だけでなく、スピリチュアリティは、身体面でも効果があり人の寿命を延ばすことが統計的に証明されました。実は、私がこの最新知見を世界に先駆けて、心身医学のトップジャーナルに昨年論文発表しました。
Chida,Y., Steptoe,A., Powell,L.H. (2009). Religiosity/spirituality and mortality: A systematic quantitative review. Psychotherapy and Psychosomatics 78(2), 81-90.

マイアミ大学の精神科教授、ブライアン・ワイス先生もスピリチュアリティを取り入れた心理療法を行っています。詳しくは、ブライアン・ワイス「未来世療法 運命は変えられる」PHP文庫をご参照ください。

こういった先行研究を踏まえ、当院でも治療効果が上がるようスピリチュアリティを心理療法(HSCカウンセリング)に取り入れています。

 

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