当院の理論基盤であるポジティブ心理学では、人間の徳性(Virtue)を学び、身につけることを重視しています。
徳性の代表的なものの1つがリーダーシップ(Leadership)であり、先人の生き方から学ぶことができます。
今回ご紹介するのは、 山崎勝彦「疑人用いず、用人疑わず サムスン創業者・イ・ビョンチョル伝」日経BP社です。
韓国No1の世界企業「サムスン」の創業者、イ・ビョンチョルの伝記です。
リーダーシップで大切な心構えとして
(1)事業を取り巻くあらゆる変革と危機に対する的確な情勢判断力
(2)目前の利益と効果にこだわらない大局観
(3)高い理想と独立、独歩の精神、孤高を守る姿勢
をあげています。
また、彼は、理想の人間像として、「深沈厚重」をあげています。
先日ブログ(不遇・逆境に負けない 「30歳から読む呻吟語」 2010/10/30)で紹介した「呻吟語」から引用した人物像で、中国では第一に目指すべき人間の理想像とされています。
実地でつかんだ珠玉のリーダシップ論が学べます。
彼の不屈の闘志にも勇気が出ます。
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