世界
三大幸福論として、以前のブログでは、
ヒルティ(→
こちら)を紹介しましたが、今回は
アランの幸福論です。幸福になるには、精神論だけでなく、不幸の原因(ピン)を
冷静に分析して除去することが必要です。
岩波文庫から
翻訳本が出ていますが、
加藤邦宏『アラン「幸福論」の読み方』(プレジデント社)から読み始めるのがお勧めです。
たとえば、
・幸福論の中でも私が特に好きな一項である。
「
だれでも求めるものは得られる。若い者はこの点を思い違いする。棚からぼた餅が落ちてくることしか待っていないからである。ところが、ぼた餅は落ちてこない。そして、
欲しいものはすべて山と同じようなもので、私たちを待っており、逃げて行きはしない。だがそれゆえ、
よじ登らなければならない。」
誰でも求めるものは得られる。これはアランの力強い思想でひとつである。得られないとすれば、それは
本気になって求めていないからである。
・私の考えでは、アランは
『幸福の科学』とでもいうべき
デカルトの『情念論』を私たちの言葉に翻訳した。これをより敷衍し、発展させ、「幸福のプロポ」として読者のテーブルに供したのだ。
などなど、アランの幸福論を分かりやすく紹介しています。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント