中国の武漢ウイルスが世界を席巻していますが、こういう逆境の時こそ、私たちの心の力が試されます。本当の実力が出てきます。
そこで今回ご紹介するのが、サーシャ・バイン『心を強くする』(飛鳥新書)です。
著者は、大坂なおみ選手の元テニスコーチで、大阪選手を世界ランキング1位まで押し上げた立役者で、ここ一番で勝負強さを発揮するコツを本書では述べています。
たとえば、
・野心を抱いてこそ、成功はあなたのものになる。まず目標を設定し、その目標は必ず達成できると信じる。
・ある壮大な野心を抱いたら、一気に山頂を目指すのではなく、毎日小さな目標をこなして、それを積み重ねていく方が現実的だ。・・・(中略)・・・小さな目標を丹念にこなすことを心がければ、大目標の達成に結びつく。一日、一日、こなすべき目標を明確に頭に刻む。そして、一日の終わりに、今日なしとげたことに満足できるかどうか、自問する。
・なおみは生来、完璧主義者だったようだ。何かうまくいかないことがあると、いつも自分を責めていたらしい。そんななおみに私が伝えたことーそれは、「完璧主義者でなくとも成功できる」というメッセージだった。・・・(中略)・・・必要なのは、ライバルをすこしでも上まわること。もしライバルの限界が75パーセントだったら、あなたは76パーセントを目指せばいい。
などなど、実践的な人生の教訓が満載です。