意思の力 「スタンフォードの自分を変える教室」

2013/01/31

診療していると、患者さんたちから「どうやって自分を変えていったらいいのか?」、「ぐずを無くすにはどうしたらいいか?」などと「意思の力」に関する質問をよく受けます。

そこでお勧めなのが、現在ベストさラーになっているケリー・マクゴニガル「スタンフォードの自分を変える教室」大和書房です。

スタンフォード大学で教鞭をとる人気心理学者の著者は、様々な研究を紹介しながら、どのようにしたら、私たちが意思の力をコントロールして、人生を変えていけるかについて解説しています。

たとえば、

「難しい方を選ぶ」ことを繰り返すことにより、筋肉トレーニングのように、意思力も上げることが出来る。

「自分の限界をどのようにとらえるか」で、あきらめてしまうか粘りを見せられるかが決まってくる。

・誘惑に負けそうになったら、「なぜ」といる理由を考えてみる。

・恐怖に向き合うことで、かえって合理的な選択を行えるようになる。

・罪悪感で気持ちが落ち込むと、誘惑に負けやすくなるので、自分を励まし、自分に優しくすることでやる気の向上や自制心の強化につながる。

などなど、数多くの「秘訣」が満載されています。

特に、本当の意味で、自分をねぎらい、自分を好きになるという「自尊心」が、意思の力を向上させるのには大切という結論は、ポジティブ心理学の主張と軌を一にするところで、刮目に値します。


スタンフォードの自分を変える教室/大和書房

 

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