日本を護れ 『検証 米中貿易戦争』

2018/10/26

アメリカのトランプ大統領は、中国の不公平な貿易を是正するために中国からの貿易関税を上げています。日本の安倍総理も、現在中国を訪問していますが、習近平主席に一刻も早く貿易是正するように働きかけるべきです。

 

そこで今回ご紹介するのが、田村秀男『検証 米中貿易戦争』(マガジンランド)です。

 

本書では、「人民元」という通貨をキーワードに、現在の国際情勢を分かりやすく解説しています。

 

たとえば、

 

中国式ビジネスモデルの限界は、アメリカの証券取引所が、かつては積極的に認めていた中国企業の上場審査を非常に厳しくして、今はむしろ追い出しにかかっていることからも分かる。・・・(中略)・・・さらにアメリカは、知的財産でも中国に対抗しようとしている。TPPのような貿易協定を環太平洋地域ですすめる狙いのひとつが、中国のコピー商品への対処である。・・・(中略)・・・もはや、人民元を操作して外資を呼び込み、モノマネで製品をつくり、世界に膨張していく中国のビジネスモデル自体が、壁に突き当たりつつある。

 

・共産党が一番恐れているのは宗教だ。歴史上、中国の農民暴動は、キリスト教に名を借りた太平天国をはじめ、黄巾の乱、白蓮教徒の乱など、みな宗教暴動である。「法輪功」が「邪教」として大弾圧を受けているもの、宗教団体が大衆を組織し、全国に浸透しかねないからだ。

 

などなど、トランプ叩きに終始しがちなマスコミ論調とは一線を画していて、とても勉強になります。

 

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