夢を持つ 『空想教室』

2015/12/23

少子高齢化社会が急速に進むこれからの日本社会には、これまでにない付加価値が高い発想が求められます。

そこで今回ご紹介するのが、植松努『空想教室』(サンクチュアリ出版)です。

著者は、周囲の反対にもかかわらず、北海道の小さな工場で、宇宙ロケットを自前で開発してビジネスを軌道に乗せた企業家です。

本書では、夢の効用について縷々述べられています。

たとえば、

があったらなんでもできるのです。本当です。子どもだけではなく、もちろん大人もです。だからみなさんには、ぜひ素敵な夢をたくさん持ってほしいなって思います。

・日本の“単位労働時間当たりのGDP”は、フランスの半分しかないからです。同じ時間働いたとしても、日本人が生み出すものは、フランス人の半分しかないということです。日本人はどれだけ効率の悪い仕事をさせられているのでしょうか。つまり、まだいくらでも改善できるということです。日本は2倍の経済成長ができるかもしれないし、それはもしかしたら世界を救う力になるかもしれません。そして能力の向上のためには、夢が必要です。だからみなさんには、素敵な夢をたくさん持ってほしいのです。

・人間にとって最もいいことは、「できなかったことが、できるようになること」だと思います。今できないことを追いかけることが夢ならば、人は夢を持つことによって、能力が増えて、できる仕事が増えることになるます。

などなど、これらの指摘は、ポジティブ心理学の先行研究でも、確認されている事柄です。

なお、次回のブログ更新は、2016年1月6日(水)となります。今年も一年、ご愛読くださり、心から感謝申し上げます。


好奇心を“天職”に変える空想教室/サンクチュアリ出版

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