克己心 『自分に克つための習慣』

2016/11/25

人間、ともすれば安きに流されて堕落することが少なくありません。一足飛びにはいきませんが、日々コツコツ自分を高めていくことです。

 

今回ご紹介するのが、私と同郷(岩手県)の新渡戸稲造で『自分に克つための習慣』(幸福の科学出版)です。

 

本書は、原書の『修養』を現代語訳して、分かりやすく構成し直しており、読みやすくなっています。

 

たとえば、

 

・我々がたびたび履行しなければならない務めは平凡な問題で、脳漿を絞らなくとも常識で判断できるものである。そして、これは最も困難なところである。否、判断のみではない。判断したことの実行こそ、実に容易ではない難事である。

 この日々の平凡な務めを満足に行い続けさえすれば、一生に一度あるかないかの大問題が起きたとしても、それを解決することは用意である。しかし、日々の平凡な務めを怠る者は、そのような大難題に出合うと、はなはだしく狼狽し、解決策が出なくなる。

 

・日々刻々の修養は、なしている間はそれほど思わないが、だんだん集まり積もると、立派な人物を築き上げる。はじめは苦しみながら修養に努めていても、慣れてくると修養が身の肉となり骨となり、凡人と異なる人になる。

 

などなど、凡事徹底の大切さが理解できる内容になっています。

 

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